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ストライクベント 種類:オペレーション カテゴリ:ワイルドビースト 必要パワー:3 追加条件:なし 特徴:アドベントカード テキスト: 特徴「ミラーライダー」を持つ自軍ユニットを1体選び、必要パワーの数字を見る。その後、敵軍バトルエリアから、その数字以下の必要パワーの数字を持つSユニットを1体選び、撃破する。 フレーバーテキスト 本当に人を守るためだけに戦うライダーがいる…。俺もそんなライダーになるんだ! イラストレーター:hippo レアリティ:ノーマル 作品:仮面ライダー龍騎 収録:ザ・マスクドライダーEXP vol.2 自販:パック:スターター 再録:ザ・マスクドライダーEXP vol.4 スターター(龍騎) カード評価 ミラーライダーの必要パワーを参照してそれ以下のSユニットを除去する。必要パワーの高いユニットを参照すればより大きなユニットを撃破することができる。 ライドシューターやトリックベントで必要パワーの重いミラーライダーをラッシュ出来れば自軍パワー以上のユニットも対象にできる。必要パワー5以上のミラーライダーがいれば大抵のSユニットは除去できるだろう。 関連カード 特徴に「ミラーライダー」を持つユニット 特徴に「アドベントカード」を持つオペレーション コメント 名前 コメント
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本編 ストライくレイヴン1 ストライくレイヴン2 ストライくレイヴン3 ストライくレイヴン4 ストライくレイヴン5 ストライくレイヴン6 ストライくレイヴン7 ストライくレイヴン8 ストライくレイヴン9 ストライくレイヴン10 ストライくレイヴン11 ストライくレイヴン12 ストライくレイヴン13 ストライくレイヴン14 ストライくレイヴン15 ストライくレイヴン エピローグ 今も新しく六人分くらいの√書いてみてるけど、設定ばっかり先行してなかなか進まない… オールスター系への使用は自爆させるないなんなりご自由にどうぞ。設定的にまず登場できないと思うけどw リンクス俺さんの方も楽しみにしています。頑張ってください。 あなたのss影響されて自分もACのssを書きました。応援してます!頑張ってください!! -- 名無しさん (2011-02-09 00 22 32) 武装が通常より制限されていても、上手く使いこなす姿が渋い -- 名無しさん (2011-02-20 11 32 42) 名前 コメント
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{夜、二人きりで行くにはムードが無い場所だな} 夜。 午後十一時過ぎぐらいに俺はムクリと起きた。 パンツ一丁で寝てたから私服に着替え机に近寄る。 机にはアンジェラス、クリナーレ、ルーナ、パルカが充電器(クレイドル)の上でスヤスヤと寝ていた。 四人とも可愛い寝顔で寝ているのを見て俺の心に癒しが与えられる。 もうパルカなんて右手の親指をくわえて寝てる姿なんて萌え萌えで凄すぎるぜ。 そんな彼女達を起こさないように、俺は抜き足差し足で部屋を出て行こうとする。 ドアノブを左手で回し部屋を出ようとした…その時だ。 「何処に行くのですか、ご主人様?」 「…アンジェラス。起きてたのか?」 アンジェラスが机の端のギリギリ辺りで立っていた。 いつの間に起きていたんだ!? 気配を完全に殺していたぞ。 それに見つかってしまった。 任務失敗、ゲームオーバー、デストロイー。 「何処に行くのですか」 暗闇の中、真顔で言うアンジェラスはちょっと恐かった。 まるで『嘘や言い訳は言わないでください』みたいな感じで、そのつぶらな青い瞳が俺を見抜く。 ここは正直に言った方がいいなぁ。 「ちょっと、アンダーグラウンドに行こうかなぁ~って…」 「!?…何でそんな所に…」 アンジェラスの顔が曇る。 そりゃそうだろう。 俺が行く所は違法だらけのブツが売買されてる場所に行くのだから。 油断していれば、いつ襲われてもおかしくない所だ。 「私は…とてもご主人様が心配です。もし、ご主人様の身に何かあったらと思うと………」 「………」 「私は…」 今にも泣きだしそうな声で言うアンジェラス。 参ったなぁ~。 今ここで泣かれるのは困る。 クリナーレ、ルーナ、パルカを起こしてしまう可能性があるからな。 …しょうがない。 「…そんなに俺の事が心配なら一緒に来るか?」 「えっ!?」 アンジェラスは心配そうな顔から驚きの顔に変わる。 「時間も押してるし、一緒に行くか行かないか早く決めろ」 「行きます!」 今度は真剣な顔になる。 喜怒哀楽がはっきりしてるなぁ。 俺はアンジェラスを優しく右手に乗せて部屋を出る。 「あの、みんなは?」 「あいつ等も連れて行くと厄介事が起きそうになるから二人っきりで行くぞ」 「二人っきり!ご主人様と…二人っきり。夜のデート」 顔を赤くしながら何やらぶつぶつと呟くアンジェラス。 声が小さかったからよく聞こえなかった。 「アンジェラス、何か言ったか?」 「いえ!何でもないです!!」 「?…まぁいいや」 実際、アンジェラスが何を言ったかなんてどうでもよかった。 家を出て車に乗り、アンジェラスを胸ポケットに入れる。 さすがにズーっと片手運転はマズイからな。 クダラナイ事で事故とかしたくないし。 車のエンジンを掛け発進する。 夜を明るくする街灯がとても綺麗。 だがこんなの表の世界に過ぎない。 裏の世界ではヘドが出そうなくらいの汚さがあるのだからな。 これからそんなシットヘルみたいな所に行くのにアンジェラスを連れて来てよかったのだろうか…。 「ご主人様と私だけの夜のドライブ…キャー、恥ずかしいぃ」 「………」 こいつは何だか浮かれてるし。 心配をしてる身にもなってくれ。 予め車の中に置かれていた煙草をくわえ、シガーライターで火をつける。 その様子を見たアンジェラスが。 「あ!ご主人様、また煙草なんか吸っちゃってー」 「先に言っとく、運転中だから煙草を奪う行動はヤめろよ。危ねーからな」 「もう!今だけですよ!!」 アンジェラスは俺が煙草を吸う度に怒るんだから困ったもんだ。 一応、お前等が来てから煙草の本数を減らしてるんだぞ。 この前はなんて地獄を見る程の酷さだった。 あの出来事はけして忘れる事は無いだろう。 俺が煙草をきらして予備のワンカート(煙草の箱、10箱入りのやつ)を戸棚から取り出そうとしたら戸棚には無くて探すはめになり、『あれ~何処いったんだー』と探してるうちに庭から何か焼ける臭いと音が聞こえ、行ってみればそこにはアンジェラスが俺のジッポを使ってワンカートを燃やしていたんだ。 あの時の俺は怒りを通り越して絶望感に浸ってたね。 煙草を吸う以前の問題だ。 だってワンカートを一つ買うだけで三千円も取られるんだぞ! 三千円もだ! 千円札が三枚も! …ワリィ、今ちょっと取り乱した。 あの時のアンジェラスは悪魔だったなぁー。 デビルデーモンみたいな感じ? 「今、私の事を見て『悪魔だ』とか思いました?」 「別にっ」 オマケに鋭い洞察力をお持ちで。 多分、あの四人の中で一番危険で怖いのはアンジェラスではないのかと思ってしまう。 けど、こんな奴でも可愛い所はある。 武装神姫用の整備オイルを買って来てあげた時なんか、俺の右手に抱き着き、恥ずかしそうに離れて顔をポッと赤めながら両手をモジモジする。 う~ん、萌えるぜ。 出来ればその後、上目づかいで『有り難うございます、ご主人様』なんて言われたもう…。 これ以上言うとヤバイ単語がメタクソに出てくるので言わないでおこう。 胸ポケットに入ってるアンジェラスをチラッと見る。 セミロングの金髪が車のクーラーから吹かれる風で優しくなびく。 なびいた髪を右手で軽く押さえ少し顔を傾け、物思いふける表情で夜景を見つめる。 「…ゴクリ」 唾を飲み込み運転に集中した。 あまりにも可愛いすぎて…いや美少女すぎて見とれてしまったのだ。 喉を鳴らす程の…な。 そして不意に俺はこんな事を口走ってしまった。 「なぁアンジェラス、俺とお前って昔どこかで会った事ないか?」 「…え!?」 驚いた表情になり俺を見る。 え、そんなに驚く事か? ていうか、何言ってんだ俺ー!? ありえないだろう! 相手は武装神姫なんだぜ。 前に会った事があるなんて絶対に無い。 あぁ~何だか恥ずかしいなぁー。 「なんでもねー。今言った事は気にすんな」 「…はい、分かりました」 そして暫くの沈黙。 恥ずかし過ぎるのでアンジェラスの顔をまともに見る事が出来ない。 今、あいつの顔の表情はどーなってんだろう。 見たいけど見れない。 ハズィ事を言ってしまった俺はどうする事も出来ず、そのままアンダーグラウンドに着くまで運転に集中する事にした。 …。 ……。 ………。 有料駐車場に車を止め、下りる。 ここら辺は無法地帯だから路駐なかしたらパクられるのがオチだ。 煙草を胸ポケットに入れようとしたが、今はアンジェラスが胸ポケットに入っているので煙草をいれる事が出来ない。 仕方なく、俺はズボンのポケットに入れた。 「ご主人様、ここが…」 「そうだ、ここはアンダーグラウンド…まぁ所謂、悪の巣窟の街かな。どいつもこいつも悪ばっかだ」 駐車場から出て大股で歩く。 ガラの悪い連中や性風俗店の呼び込みをやる野郎どもがわんさかいる。 俺に『そこのに~ちゃん、若い子がいるよ~』とか言いながら近づいて呼び込みの男が来たがシカトする。 行く気が無い訳じゃないが、金は高いし病気を移された堪ったもんじゃないからな。 「何処に行くですんか?」 「俺が世話になってる店に行く」 「…風俗店じゃないですよね」 「あのなぁ。今はそいう気分じゃねぇーの」 「そいう気分だったら行くんですか?」 「いちいちウルセェーなぁ。俺が行く所は何でも屋みたいな所に行くの」 「そうですか、良かったです」 胸を撫でおろすアンジェラス。 全く、俺をそんなに性風俗店に行かせたくないのか? まぁどうでもいいけどね。 俺は駐車場から十分ぐらい歩いた後、小汚い一軒の店に着いた。 店の名前は『★BLACK・STAR★』という。 私的には『何が言いたいんだ?黒い星という意味は解るが、店としての名前には合わない気がする』と思う。 そんなくだらない看板をチラッと見てドアノブに右手を掛け開けた。 店の中はぐちゃぐちゃで何が商品なのかも解らないぐらいの荒れだ。 まあ、所々に品物に値段表が付いてるから少しは解るだろう。 辺り見回し店長が居ない事に気付いた俺はカウンターに置かれてある呼び鈴を鳴らした。 すると。 「んだよ~、後もう少しでクリアーできるのに、こんな時に客かよ」 カウンターの奥にあるドアから男性の愚痴が聞こえる。 予測するとテレビゲームでもやっていたんだろう。 ドアが開くとまるでヘビー級ボクサーみたい体格を持つ男が来たのだ。 頭には迷彩柄のバンダナに真っ黒いサングラスに、口の周りにヒゲを生やしている。 「ヨッ。元気にしてか、オヤッさん?」 軽々しく挨拶をする俺。 アンジェラスの奴は胸ポケットで『友達ですか?』とか言っていたが今はシカトしとこう。 「おおぉー!閃鎖じゃねぇかー!!今日は何のブツを持ってきたんだい?」 オヤッさんは俺を見た瞬間上機嫌になった。 それもそうだ。 何故なら俺はこの店に自分で作った違法改造をオヤッさんに渡し、この店で売りさばいてもらっている。 商品の値段はだいたい六桁から七桁。 売れた物の金は半分の取り分は俺で、残りの半分はオヤッさんにいき渡る。 俺じゃ、違法改造で作る事はできても、売りさばくのは無理だからなぁ。 それにオヤッさんとは、この街で唯一信頼出来る人間でもある。 因みにオヤッさんが俺に対して言った『閃鎖』というのは、この街でのニックネームみたいなものだ。 『オヤッさん』といのもニックネームだ。 この街で本名がバレルとろくな事しか起こらない。 この街の独特のしきたりと言ってもいいかな。 さて、話しをそろそろ戻そうか。 「オヤッさん、今日はブツを持って来た訳じゃねぇんだ。ちょっと情報が欲しくてよ」 「情報?どんな情報だ??ここら辺の情報ならたいてい知っているぜ」 「そいつは有り難い。実は武装神姫について聞きたいんだ」 「武装神姫かー、確かに情報はあるがお前に役立つどうか解らんぞ」 「別に構わねーよ、武装神姫の全ての情報提供してくれ。その変わり、一ヶ月前の取り分はオヤッさんが全額貰っていいからさぁ」 「その話、のった」 オヤッさんは笑いながら俺を見る。 俺もオヤッさんを見ながらニヤける。 はたから見たら密談に見えるだろう。 「あの、ご主人様。この人は?」 「おっと忘れてたぜ。オヤッさん、コイツが俺の武装神姫、アンジェラスだ」 胸ポケットから左手の手の平にアンジェラスを乗せる。 するとオヤッさんは珍しい顔をした後、ニヤニヤと笑った。 「オメェさん、いつのまに武装神姫に手を出すようになったんだ?」 「そうだなぁ、弱弐月前ぐらいかなぁ」 「ほ~う、こいつはまた面白い組合せだな。捻くれ者の性格をしていて武装神姫関係の違法改造武器を店に提供するオーナーに優しそうな天使型の神姫か…。アンジェラスとか言ったな、こいつにはドーピングや違法改造武器を使用させてないのか?」 「あぁ。こいつ等にはそいう類いな物は使わせないよにするつもりだ。特にドーピングなんか使った瞬間、その神姫はメタクソに強くなる代わりに何回かで絶対ブッ壊れる、と聞くぜ」 「ドーピングなんかまだいい方だ。これを見てみぃ」 店員のカウンター方から物凄く大きく長細い鞄を持ち出してきた。 ていうか棺桶に見える。 オヤッさんがその棺桶みたいな鞄を開けると中身は武装神姫の天使型が裸で横たわっていた。 身長は160cm前後。 人間サイズだ。 俺は見た瞬間、こいつが何に使われるかすぐに解った。 所謂、セックスドールていうやつだ。 「こいつはどうやって手に入れたんだ?」 「まぁーそこらは辺は色々あるわけよ」 「言えねぇーか…まぁどうでもいいけどね。で、こいつの使い方は?」 「なんだ、お前、使いたいのか?」 「まっさかー。んなわけねぇーよ。ただ、こいつはどのようなプログラムされているのか気になってな」 「そいう事かい。いいぜ教えてやるよ」 オヤッさんからの話を簡単にするとこうだ。 まず、母体となる武装神姫をこいつの腹に付いてるハッチを開け、その中にいれる。 ハッチを閉め、起動させると母体となってる武装神姫の人格で起動するのだ。 まぁその後は誰でも予想出来る『お楽しみタイム』だ。 噂によると膣のしまりは女の人間より良く、気持ちいいらしい。 バリエーションも豊富で幼児体系やセクシー体系でも何でも出来る。 そこがこの人形の利点らしいが。 こいつにはちょっとした欠点がある。 いくら人間そっくりに作られているからって所詮人形。 何回も使えばブッ壊れる。 あぁ~この場合のブッ壊れるはヤッた回数でアソコが壊れるのではなく、母体となっている武装神姫そのものを示している。 つまりだ、中に入ってる神姫はこのセックスドールのプログラムとの相性が悪く神姫自体のプログラムが破壊されてしまうのだ。 破壊の理由はこうだ。 このセックスドールに入り起動させたら最後、入ってしまった神姫は快楽とい名のプログラムがセックスドールから流れ込み神姫のプログラムに身体の隅々まで入り込まれ、神姫としてのプログラムを次々に破壊していくのだ。 しかも時間を掛けてじっくりじっくりとな。 一種のコンピューターウイルスと言ってもいい。 で、壊れてしまった場合はハッチを開け神姫を取り出し、また新たな神姫を入れる。 その繰り返し。 エンドロールって訳だ。 しかもこの商売は結構儲かってるらしい。 ケッ! 反吐が出るような商売だぜ。 アンジェラスの奴なんかあまりにも酷な話だと思ったのか、途中で口を手で押さえ必死に気持ち悪いの堪えていた。 まぁ自分の同胞がそんなヤクチュウみたいになるのは嫌なのだろうよ。 解らなくもない。 人間でいえば親友が薬物で死んだ時のショックと似たようなもの。 やっぱり、こいつは連れて来るんじゃなかったかもな。 そろそろこの話を終わりにするか。 アンジェラスのためにも。 「オヤッさん、この商品を売るつもりか?」 「いや、こいつは売らねーなぁ。それに預かり物だ。売ったら怒られちまうよ」 「預かり物?」 「そうだ。そのうちこいつを持っていく業者が来て、俺が預かった期間分の金がそいつらから貰え得る寸法さぁ」 「やっぱ、金がらみか。オヤッさんらしいぜ」 「だはははーーーー!!!!ちげえねぇー!」 「で、話を戻すけど、他の武装神姫の情報は無いのか?」 「無い!」 「ちょっ!おまっ!?」 「悪いな、マジで今は武装神姫関係の新しい情報はこれしか無いんだ」 本当になさそうだ。 オヤッさんの顔で察しがつく。 オヤッさんとは結構長い付き合いだからなぁ。 「情報が無いなら、俺は帰るよ。また何か情報が入り次第、連絡してくれや」 「そのぐらい事はしてやるよ」 「よろしく頼むぜ。またなー」 「おうよ」 店から出て自分の車を止めてる駐車場に足を向ける。 「アンジェラス、大丈夫か?」 「はい、大丈夫です。ご主人様」 「やっぱ、お前を連れた来たのは失敗だと思うんだよなぁ~。嫌な事を聞いちまって気分悪いだろ?」 「えぇ…。でも事実ですから仕方ないです」 「仕方ない…かぁ…」 胸ポケットに入ってるアンジェラスから視線を外し、濁った空を見上げる。 相変わらず環境をブチ壊すような煙が店の排気口から出ていて、せっかく月が出ているというのによく見えない。 そして何故かアンジェラスが言った『仕方ない』という言葉が俺の頭の中に刻み込まれる。 こ~う、なんて言えばいいのかな。 何か自分が出来る事があるかな、みたいな感じ? 良く解らないがそんな感じだ。 案外、このモヤモヤは次にオヤッさんと会った時に解るかもな。 「ご主人様~早く帰りましょー。夜更かしはいけませんよ」 「あのなぁ、もう午前四時だっつーの。今日が昨日で明日が今日になっちまったの」 「だから一刻でもいいから帰りましょう」 「はいはい、解ったよ。帰ればいいんだろう」 「『はい』は一回ですよ。前にも言ったように、ご主人様は言葉使いが乱暴で―――」 クドクドとアンジェラスの説教が始まったので、俺は聞いてるフリしながら駐車場に向かった。 因みに『乱暴で』の後は何言ってるのかさっぱり頭に入ってなかったので、家に帰り寝ようとベットに入ろうとしたらアンジェラスに『何を言ったか言いなさい』と言われてしまい困った。 嘘をつけばその場はすぐに流すことができるが、相手はアンジェラス。 何故か俺が嘘ついてるのかが分かって、嘘だと分かった瞬間すぐさま俺の所に来てクドクドと説教が始まる。 それでもバックレルようとすると、パルカのお気に入りのモアイ像を俺に目掛けて投げつけてくるのだ。 だから今日は正直に『聞いてなかった』と言ったら…ニコヤカに笑いながらモアイ像を投げつけられた。 結局、こうなる運命なのね。
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俺「ストライクウィッチーズらしい」 839-848 839 :624ストライくレイヴン[]:2010/10/26(火) 03 23 05.91 ID C4ViCRfG0 ハンガーに帰還― 俺(今度はハンガーの天井にこすらないように入らないとな…) ガチャンガチャン… バシュー… 俺「ふぅ…」 坂本「二人ともご苦労だったな。やるじゃないか俺。まさか初対戦でバルクホルンに勝つとは思わなかったぞ」 宮藤「本当にすごかったです俺さん」 俺「ほとんどまぐれですよ。いくら一週間前に説明したとはいえ、実際には大尉は俺の機体の性能を今日はじめて見たんですから」 バルクホルン「そんなことはないぞ」 ペリーヌ「バルクホルン大尉!?」 バルクホルン「お前だって私たちの戦い方を今日初めて目の当たりにしたはずだ。それに実戦じゃ常に敵の能力は未知数だ。私に勝ったお前は充分戦力になるとわかった」 バルクホルン「ようこそ第501部隊へ」 スッ バルクホルン「どうした?お前の世界では仲間に握手を求める習慣はないのか?」 841 :624ストライくレイヴン[]:2010/10/26(火) 03 27 41.80 ID C4ViCRfG0 俺「い、いや。そんなことない…。こちらこそよろし…」 俺(うっ…なんだ…めまいが…) ふらっ… シャーリー「お、おい大丈夫か?」 坂本「あんな特殊機動をしたんだ。体に相当負担がかかってるんじゃないのか?」 俺「い、いや。つまずいただけです。あんな機動をするんで対G関係の軽減装置は大量についていて、外から見るほど身体的ダメージはないんですよ」 エーリカ「ふーん」 俺「あらためてよろしく。みんな」ニコッ ルッキーニ「ねーねー今日こそは俺の歓迎会やろーよー」 シャーリー「そういやすっかり忘れてたよなー。やろーぜ、やろーぜ。なぁいいだろ中佐?」 ミーナ「…そうね。ずいぶん遅れてしまったけどやりましょうか」 ルッキーニ「やったー今日はごっちそーごっちそー」 俺「あのー、それって今日やるんですか…?」 842 :624ストライくレイヴン[]:2010/10/26(火) 03 32 42.02 ID C4ViCRfG0 エーリカ「あったりまえじゃーん?俺は嫌なの?」 俺「いやー…実はさっき海中に潜ったんで、機体の中に残った水抜きと浸水箇所のチェックをしないといけなくて… この機体を一番知ってるのは俺なんで、俺がやらないと」 坂本「…それじゃあ仕方ないな。また今度にするか」 ルッキーニ「えーそんなぁ…」 シャーリー「まぁまぁ、少佐もまた今度って言ってるんだし。なっ、ルッキーニ」 ルッキーニ「うじゅぅ…」 宮藤「で、でも私今日はいつも以上に腕によりをかけて俺さんのためにお料理作りますね」 俺「それで頼むよ、ごめんな」 バルクホルン「…」 俺「どうしたのさ?」 バルクホルン「い、いい加減手を離してくれないか…///」 俺「やだ」ニコッ 843 :624ストライくレイヴン[]:2010/10/26(火) 03 37 36.03 ID C4ViCRfG0 エーリカ「ヒューヒュー。おあついねーお二人さーん」 エイラ「サ、サーニャ見ちゃだめダ!」/// ガッ サーニャ「な、何するのエイラ?」 ペリーヌ「ふ、不潔ですわッ」 バルクホルン「ど、どういうつもりなんだ俺!」 俺「いや、賭けの約束を忘れて逃げられちゃこまるなー…って思って」 バルクホルン「な、なんのことだ…?」 シャーリー「あれれー?カールスラント軍人が一回した約束を反故にするなんていいのかぁ~?」 バルクホルン「なっ!?お前らあの無線の内容をきいていたのか?!」 エーリカ「ここにいる全員聞いてたよー?」ニヤニヤ 俺「さーて証人もいっぱいいることだし何をしてもらおーかな」 俺「これから今日一日俺のことをお兄ちゃんと呼んでもらうとか、女装させられたお返しに男装してもらうとか…」 バルクホルン「ふ、ふざけるなっ!男装はともかく、おっお前のほうが私より年下じゃないか!」 俺「じゃ、男装はいいの?」 844 :624ストライくレイヴン[]:2010/10/26(火) 03 42 58.79 ID C4ViCRfG0 バルクホルン「き、貴様というやつは…」 ピョコン 俺「ちょ、ちょっと待って!!それは…ヤメテッ!?い、いてててたたたた…て、手が握りつぶされる…」 バルクホルン「もっと、マシで健全的なお願いはないのか~?え?どうなんだ~?」/// ギリギリギリギリ… 俺「わ、わかりました。今日これから機体の整備するの手伝って下さいっ! 、装甲を動かして水を抜かないといけないんで、トゥルーデのこの馬鹿力があると助かるんです!!是非お願いしますっ」 バルクホルン「ふん、マシなお願いもあるんじゃないか。最初から言え。馬鹿者が」 みんな「はははははは」 俺(馬鹿力とか、トゥルーデって言っても怒らなかったな…本当に認めてくれたみたいだ…) 俺「は、はははははは」 坂本「じゃあ、夕食の時に皆で食堂に集合だ」 ―夜、ハンガーにて 俺「もう大体終わったんで、先帰ってくれていいよトゥルーデー」 845 :624ストライくレイヴン[]:2010/10/26(火) 03 47 51.28 ID C4ViCRfG0 バルクホルン「お前はどうするんだ?」 俺「最後に電装系のチェックだけコクピットでやってから行くよ」 バルクホルン「わかった。それにしてもたった一度の出撃でこれほどの整備が必要とは…大丈夫なのか?」 俺「本来こいつは大量の人材と設備をもってしてやっと運用できる代物だから。 でも海水につかったりしなければ、普段の整備なら今日の半分以下の時間で充分さ」 俺「あと、出来れば先にお風呂に入らせてもらってから行きたいから、そうだな… もし6時半までに食堂に行かなかったら先に食べててくれていいって皆に伝えておいてくれないか?」 バルクホルン「それも承った。貴様が一番風呂とは気に食わんが…」 俺「しょうがないだろ中佐からの命令なんだから。みんなと鉢合わせないようにって」 バルクホルン「そうだったな。俺もほどほどにしておけよー」 846 :624ストライくレイヴン[]:2010/10/26(火) 03 52 40.57 ID C4ViCRfG0 食堂にて― ミーナ(彼は驚くべきスピードで皆と打ち解けている…本来なら隊の結束の面から喜ぶべき事のはずなのに…) ミーナ(私は今日のように彼が皆と打ち解けている姿を見ても…そんな気持ちにはなれない… むしろ今日のような彼の笑顔を見るたびに胸が苦しくて仕方なくなる…) ミーナ(彼は自分を雇ってくれといった…でも、それが本当に彼の意志によるものだったのかどうか…) ミーナ(私は…この世界にたった一人で迷い込んだ寄る辺もない、この世界の理も何も知らない彼の弱みにつけこんで 彼を無理矢理私たちの戦いに巻き込んだだけではないのかしら…) ミーナ(いいえ…実際にその通りだわ…) 848 :624ストライくレイヴン[]:2010/10/26(火) 03 56 28.71 ID C4ViCRfG0 ミーナ(だから彼が何もわからないうちに…あんな異常なことがあった初日にもかかわらず… 上に報告したらどうなるかを匂わせて、いかに私達が彼にとって都合のいい存在かを強調して彼を誘導した…) ミーナ(私達にはそれぞれこの世界に生きるものとして、戦う理由と責任がある… でも私はこれまで彼の戦ってきた理由も聞かずに、全く違う世界の自分たちの戦いに命を懸けさせている…) ミーナ(本当に彼は心から私達と戦う事に了承しているの…? 他に行く所が事がないと自分が誘導したために、甘んじて私達と戦っているだけなんじゃないの…?) ミーナ(私は、皆を守るためなら悪魔とでも取引するといったけど…私自身が悪魔となって彼と取引したんじゃないの…?) ミーナ(最低ね…私。まるで、伝承の中の人をだます悪い魔女みたい…) ストライくレイヴン6へ続く
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{夜、二人きりで行くにはムードが無い場所だな} 夜。 午後十一時過ぎぐらいに俺はムクリと起きた。 パンツ一丁で寝てたから私服に着替え机に近寄る。 机にはアンジェラス、クリナーレ、ルーナ、パルカが充電器(クレイドル)の上でスヤスヤと寝ていた。 四人とも可愛い寝顔で寝ているのを見て俺の心に癒しが与えられる。 もうパルカなんて右手の親指をくわえて、寝てる姿なんて萌え萌えで凄すぎるぜ。 そんな彼女達を起こさないように、俺は抜き足差し足で部屋を出て行こうとする。 ドアノブに左手で回し部屋を出ようとした…その時だ。 「何処に行くですか、ご主人様?」 「…アンジェラス。起きてたのか?」 アンジェラスが机の端のギリギリ辺りで立っていた。 あぁ~見つかってしまった。 任務失敗、ゲームオーバー、デストロイー。 「何処に行くんですか」 真顔で言うアンジェラスはちょっと恐かった。 まるで『嘘や言い訳は言わないでください』みたいな感じで、そのつぶらな青い瞳が俺を見抜く。 ここは正直に言った方がいいなぁ。 「ちょっと、闇市場に行こうかなぁ~って…」 「!?…何でそんな所に…」 アンジェラスの顔が曇る。 そりゃそうだろう。 俺が行く所は違法だらけのブツが売買されてる市場に行くのだから。 「私は…とてもご主人様が心配です。もしご主人様の身に何かあったら、と思うと………」 「………」 「私は…」 今にも泣きだしそうな声で言うアンジェラス。 参ったなぁ~。 今ここで泣かれるのは困る。 クリナーレ、ルーナ、パルカを起こしてしまう可能性があるからな。 しょうがない。 「…そんなに俺の事が心配なら一緒に来るか?」 「えっ!?」 アンジェラスは泣きだしそうな顔から驚きの顔に変わる。 「時間も押してるし、一緒に行くか行かないか早く決めろ」 「行きます!」 今度は真剣な顔になる。 喜怒哀楽がはっきりしてるなぁ。 俺はアンジェラスを優しく右手に乗せて部屋を出る。 「あの、みんなは?」 「あいつ等も連れて行くと厄介事が起きそうになるから二人っきりで行くぞ」 「二人っきり!ご主人様と…二人っきり。夜のデート」 顔を赤くしながら何やらぶつぶつと呟くアンジェラス。 声が小さかったからよく聞こえなかった。 「アンジェラス、何か言ったか?」 「いえ!何でもないです!!」 「?…まぁいいや」 実際、アンジェラスが何を言ったかなんてどうでもよかった。 家を出て車に乗り、アンジェラスを胸ポケットに入れる。 さすがにズーっと片手運転はマズイからな。 クダラナイ事で逮捕はされたくないし。 車のエンジンを掛け発進する。 夜を明るくする街灯がとても綺麗。 だがこんなの表の世界に過ぎない。 裏の世界ではヘドが出そうなくらいの汚さがあるのだからな。 これからそんなシットヘルみたいな所に行くのにアンジェラスを連れて来てよかったのだろうか…。 「ご主人様と私だけの夜のドライブ…キャー恥ずかしい」 「………」 こいつは何だか浮かれてるし。 心配をしてる身にもなってくれ。 予め車の中に置かれていた煙草をくわえシガーライターで火をつける。 その様子を見たアンジェラスが。 「あ!ご主人様、また煙草なんか吸っちゃってー」 「先に言っとく、運転中だから煙草を奪う行為はやめろよ。危ねーからな」 「もう!今だけですよ!!」 アンジェラスは俺が煙草を吸う度に怒るんだから困ったもんだ。 一応、お前等が来てから煙草の本数を減らしてるんだぞ。 この前はなんて地獄を見る程の酷さだった。 あの出来事はけして忘れる事は無いだろう。 俺が煙草をきらして予備のワンカート(煙草の箱、10箱入りのやつ)を戸棚から取り出そうとしたら戸棚には無くて探すはめになり、『あれ~何処いったんだー』探してるうちに庭から何か焼ける臭いと音が聞こえ、行ってみればそこにはアンジェラスが俺のジッポを使ってワンカートを燃やしていたんだ。 あの時の俺は怒るを通り越して絶望感に浸ってたね。 煙草を吸う以前の問題だ。 だってワンカートを一つ買うだけで三千円も取られるんだぞ! 三千円もだ! 千円札が三枚も! …ワリィ、今ちょっと取り乱した。 あの時のアンジェラスは悪魔だったなぁー。 デビルデーモンみたいな感じ? 「今、私の事を見て『悪魔だ』とか思いました?」 「別に」 オマケに鋭い洞察力をお持ちで。 多分、あの四人の中で一番危険で怖いのはアンジェラスではないのかと思ってしまう。 けど、こんな奴でも可愛い所はある。 武装神姫用の整備オイルを買って来てあげた時は、俺の右手に抱き着いて後に恥ずかしそうに離れて顔をポッと赤めながら両手をモジモジする。 う~ん、萌えるぜ。 出来ればその後、上目づかいで『有り難うございます、ご主人様』なんて言われたもう…。 これ以上言うとヤバイ単語がメタクソに出てくるので言わないでおこう。 胸ポケットに入ってるアンジェラスをチラッと見る。 セミロングの金髪が車のクーラーから吹かれる風で優しくなびく。 なびいた髪を右手で軽く押さえ少し顔を傾け、物思いふける表情で風景を見つめる。 「…ゴクリ」 唾を飲み込み運転に集中した。 あまりにも可愛いすぎて…いや美少女すぎて見とれてしまったのだ。 喉を鳴らす程の…な。 そして不意に俺はこんな事を口走ってしまった。 「なぁアンジェラス、俺とお前って昔どこかで会った事ないか?」 「…え!?」 驚いた表情になり俺を見る。 え、そんなに驚く事か? ていうか、何言ってんだ俺ー!? ありえないだろう! 相手は武装神姫なんだぜ。 前に会った事があるなんて絶対に無い。 あぁ~何だか恥ずかしいなぁー。 「何でもねー。今言った事は気にすんな」 「…はい、分かりました」 そして暫くの沈黙。 恥ずかし過ぎるのでアンジェラスの顔をまともに見る事が出来ない。 今、あいつの顔はの表情はどーなってんだろう。 見たいけど見れない。 ハズィ事を言ってしまった俺はどうする事も出来ず、そのまま闇市場に着くまで運転に集中する事にした。 …。 ……。 ………。 有料駐車場に車を止め、下りる。 ここら辺は無法地帯だから路駐なかしたらパクられるのがオチだ。 煙草を胸ポケットに入れようとしたが、今はアンジェラスが胸ポケットに入っているので煙草をいれる事が出来ない。 仕方なく、俺はズボンのポケットに入れた。 「ご主人様、ここが…」 「そうだ、ここはアンダーグラウンド…まぁ所謂、悪の巣窟の街かな。どいつもこいつも悪ばっかだ」 駐車場から出て大股で歩く。 ガラの悪い連中や性風俗店の呼び込みをやる野郎どもがわんさかいる。 俺に『そこのニ~ちゃん、若い子がいるよ~』とか言いながら近づいて来るがシカトする。 行く気が無い訳じゃないが、金は高いし病気を移された堪ったもんじゃないからな。 「何処に行くですんか?」 「俺が世話になってる店に行く」 「…風俗店じゃないですよね」 「あのなぁ。今はそいう気分じゃねぇーの」 「そいう気分だったら行くんですか?」 「いちいち五月蝿いなぁ。俺が行く所は何でも屋みたいな所に行くの」 「そうですか、良かったです」 胸を撫でおろすアンジェラス。 全く、俺をそんなに性風俗店に行かせたくないのか? まぁどうでもいいけどね。 俺は駐車場から十分ぐらい歩いた後、小汚い一軒の店に着いた。 店の名前は『★BLACK・STAR★』という。 私的には何が『何が言いたいんだ?黒い星という意味は解るが、店として名前には合わない気がする』と思う。 そんなくだらない看板をチラッと見てドアに右手に掛け開けた。 店の中はぐちゃぐちゃで何が商品なのかも解らないぐらいの荒れだ。 まあ、所々に物に値段の名札が付いてるから少しは解るだろう。 辺り見回し店長が居ない事に気付いた俺はカウンターに置かれてある呼び鈴を鳴らした。すると。 「んだよ~、後もう少しでクリアーできるのに、こんな時に客かよ」 カウンターの奥にあるドアから男性の愚痴が聞こえる。 予測するとテレビゲームでもやってるんだろう。 ドアが開くとまるでヘビー級のボクサーみたい体格を持つ男が来たのだ。 頭には迷彩柄のバンダナにサングラス、にヒゲを生やしている。 「ヨッ。元気にしてか、オヤッさん?」 軽々しく挨拶をする俺。 アンジェラスの奴は胸ポケットで『失礼ですよー』と言っていたが今はシカトしとこう。 「おおぉー!閃鎖じゃねぇかぁー!!今日は何のブツを持ってきたんだい?」 オヤッさんは俺を見た瞬間上機嫌になった。 それもそうだ。 何故なら俺はこの店に自分で作った違法改造をオヤッさんに渡し、この店で売りさばいてもらっている。 商品の値段はだいたい六桁から七桁。 売れた物の半分の取り分は俺で残りの半分はオヤッさんにいき渡る。 俺じゃ、違法改造で作った物を売りさばくのは無理だからなぁ。 それにオヤッさんとはこの街で唯一信頼出来る人間でもある。 因みにオヤッさんが俺に対して言った『閃鎖』というのは、この街でのニックネームみたいなものだ。 『オヤッさん』といのもニックネームだ。 この街で本名がバレルとろくな事しか起こらない。 この街の独特のしきたりと言ってもいいかな。 さて、話しをそろそろ戻そうか。 「オヤッさん、今日はブツを持って来た訳じゃねぇんだ。ちょっと情報が欲しくてよ」 「情報?どんな情報だ??ここら辺の情報ならたいてい知っているぜ」 「そいつは有り難い。実は武装神姫について聞きたいんだ」 「武装神姫かー、確かに情報はあるがお前に役立つどうか解らんぞ」 「別に構わねーよ、武装神姫の全ての情報提供してくれ。その変わり、一ヶ月前の取り分はオヤッさんが全額貰っていいからさぁ」 「その話し、のった」 オヤッさんは笑いながら俺を見る。 俺もオヤッさんを見ながらニヤける。 はたから見たら密談に見えるだろう。 「あの、ご主人様。この人は?」 「おっと忘れてたぜ。オヤッさん、コイツが俺の武装神姫、アンジェラスだ」 胸ポケットから左手の手の平に乗るアンジェラス。 するとオヤッさんは珍しい顔をした後、ニヤニヤと笑った。 「オメェさん、いつのまに武装神姫に手を出すようになったんだ?」 「そうだなぁ、弱参月前ぐらいかなぁ」 「ほ~う、こいつはまた面白い組合せだな。武装神姫関係の武器を違法改造で店に提供するオーナーに優しそうな天使型の人形か…。アンジェラスとか言ったな、こいつにはドーピングや違法改造武器を使用させてないのか?」 「あぁ。こいつ等にはそいう類いな物は使わせないよにするつもりだ。特にドーピングなんか使った瞬間、その神姫はメタクソに強くなる代わりに何回かで絶対ブッ壊れる、と聞くぜ」 「ドーピングなんかまだいう方だ。これ見てみぃ」 店員のカウンター方からデッケー長細い鞄を持ち出してきた。 つか棺桶に見える。 オヤッさんがその棺桶みたいな鞄を開けると中身は武装神姫の天使型の人間の裸で横たわっていた。 身長は160cm前後。 人間サイズだ。 俺は見た瞬間、こいつが何に使われるかすぐに解った。 所謂、セックスドールていう奴だ。 「こいつはどうやって手に入れたんだ?」 「まぁーそこらは辺は色々あるわけよ」 「言えねぇーか…まぁどうでもいいけどね。で、こいつの使い方は?」 「なんだ、お前、使いたいのか?」 「まっさかー。んなわけねぇーよ。ただ、こいつはどのようなプログラムされてるの気になってな」 「そいう事かい。いいぜ教えてやるよ」 オヤッさんからの話を話を簡単にするとこうだ。 まず、母体となる武装神姫をこいつの腹に付いてるハッチを開け、その中にいれる。 ハッチを閉め、起動させると母体となってる武装神姫の人格で起動するのだ。 まぁその後は誰でも予想出来る『お楽しみタイム』だ。 噂によると膣のしまりは女の人間より良く、気持ちいいらしい。 バリエーションも豊富で幼児体系やセクシー体系でも何でも出来る。 そこがこの人形の利点らしいが。 こいつにはちょっとした欠点がある。 いくら人間そっくり作っているかって所詮人形。 何回も使えば壊れる。 あぁ~この場合の壊れるはヤッた回数でアソコが壊れるのではなく、母体となってる武装神姫そのものを示している。 つまりだ、中に入ってる神姫はこのセックスドールのプログラムとの相性が悪く神姫自体のプログラムが破壊されてしまうのだ。 破壊の理由はこうだ。 このセックスドールに入り起動させたら最後、入ってしまった神姫は快楽とい名のプログラムがセックスドールから流れ込み神姫のプログラムに身体の隅々まで入り込み、神姫としてのプログラムを次々に破壊していくのだ。 しかも時間を掛けてじっくりじっくりとな。 一種のコンピューターウイルスといってもいいかもな。 で、壊れてしまった場合はハッチを開け神姫取り出し、また新たな神姫を入れる。 その繰り返し。 エンドロールって訳だ。 しかもこの商売は結構儲かってるらしい。 ケッ! 反吐が出るような商売だぜ。 アンジェラスの奴なんかあまりにも酷な話だと思ったのか、途中で口を手で押さえ必死に気持ち悪いの堪えていた。 まぁ自分の同胞がそんなヤクチュウみたいになるのは嫌なのだろうよ。 解らなくもない。 人間でいえば親友が薬物で死んだ時のショックと似たようなもの。 やっぱり、こいつは連れてくるべきじゃなかったのかもなぁ。 そろそろこの話を終わりにするから。 アンジェラスのためにも。 「オヤッさん、この商品を売るつもりか?」 「いや、こいつは売らねーなぁ。それに預かり物だ」 「預かり物?」 「そうだ。そのうちこいつを持っていく業者が来て、俺に預かった期間分の金がそいつらから貰え得る寸法さぁ」 「やっぱ、金がらみか。オヤッさんらしいぜ」 「だはははーーーー!!!!ちげえねぇー!」 「で、話を戻すけど、他の武装神姫の情報は無いのか?」 「無い!」 「ちょっ!おまっ!?」 「悪いな、マジで武装神姫に関係してる新しい情報はこれしか無いんだ」 本当になさそうだ。 オヤッさんの顔で察しがつく。 オヤッさんとは結構長い付き合いだからなぁ。 「情報が無いなら、俺は帰るよ。また何か情報が入り次第、連絡してくれや」 「そのぐらい事はしてやるよ」 「よろしく頼むぜ。またなー」 「おうよ」 店から出て自分の車を止めてる駐車場に足を向ける。 「アンジェラス、大丈夫か?」 「はい、大丈夫ですよご主人様」 「やっぱ、お前を連れた来たのは失敗だと思うだよなぁ~。嫌な事を聞いちまって気分悪いだろ?」 「えぇ…。でも事実ですから仕方ないです」 「仕方ない…かぁ…」 胸ポケットに入ってるアンジェラスから視線を外し、濁った空を見上げる。 相変わらず環境をブチ壊すような煙が店の排気口から出ていて、せっかく月が出ているというのによく見えない。 何故かアンジェラスが言った『仕方ない』という言葉が俺の頭の中に刻み込まれる。 こ~う、なんて言えばいいのかな。 何か自分が出来る事があるかな、みたいな感じ? 良く解らないがそんな感じだ。 案外、このモヤモヤは次にオヤッさんと会った時に解るかもな。 「ご主人様~早く帰りましょー。夜更かしはいけませんよ」 「あのなぁ、もう午前四時だっつーの。今日が昨日で明日が今日になっちまったの」 「だから一刻でもいいから帰りましょう」 「はいはい、解ったよ。帰ればいいんだろう」 「『はい』は一回ですよ。前にも言ったように、ご主人様は言葉使いが乱暴で…」 クドクドとアンジェラスの説教が始まったので、俺は聞いてるフリしながら駐車場に向かった。 因みに『乱暴で』の後は何言ってるのかさっぱり頭に入ってなかったので、後でアンジェラスに『何を言ったか言いなさい』と言われてしまった困った。 嘘をつけばその場はすぐに流すことができるが、相手はアンジェラス。 何故か俺が嘘ついいてるのかが分かって、嘘だと分かった瞬間すぐさま俺の所に来てクドクドと説教が始まる。 それでもバックレルとパルカのお気に入りのモアイ像が俺に目掛けて投げつけてくるのだ。 だから今日は正直に『聞いてなかった』と言ったら…ニコヤカに笑いながらモアイ像を投げつけられました。 結局、こうなる運命なのね。
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エール、ソード、ランチャー、IWSPの4つの形態を行き来しながら戦う万能機 様々な距離に応じて換装出来るので どの距離にいても対応がしやすい というのがコンセプトな機体。 しかし蓋を開けてみれば射撃は中途半端、格闘はソードなら強いが射撃戦は出来なくなると穴が多い。 エールは良い性能をしたバルカンとメインのみのシンプル構成。 なのでダウンを取る場合は弾を多く消費してしまい 弾持ちが悪い。 そして奪ダウン能力に欠ける。 また、格闘の振り合いも弱くかちあいではまず勝てない。 自衛武装を持っていないので詰め寄られると奪ダウン能力のなさもあり、非常に振り切りにくいので擬似タイにはならないようにしたい 基本的にこの形態で位置取りやダメ取りなどの基本を行わなくてはならない。 使いやすい反面どちらにも中途半端になりがち。 ソードはブメにアンカー、回り込みと判定の強い格闘を備え格闘戦に滅法強い。 特に横は格闘機相手にも強気に振っていける性能をしている。 ただし火力は控えめ。 バルカンとブメしか武装がないので自らダメをとりに行くには厳しい武装。 迎撃を基本として闇うち程度に考えたい。 まとまったダメを取れる形態だが、自らダメを取る能力に関しては低い。 射撃戦もまともに出来なくなるので無視されやすい 足回りも悪いので逆にロックが集中しすぎる場合なども。 格闘さえ当てればどこからでもキャンセルでき、即ダウンを取れる格闘を持つので当て逃げはそこそこ出来る ランチャーはガナザクのようなメインにかなり曲げられて太くダメも高いCSゲロビ 格闘でミサイル、バルカンを2種持つ。 機動力がかなり落ちるため方追いされやすくなる。 こちらが追われても自衛武装がなく相方だけが狙われやすくなる。 一応見られてない状況ならCSによる事故狙いや置きゲロビはかなり優秀。 ただしチャージがやや長いのでその間の相方負担はかなり大きい。 ゲロビでダメを取れてもその後の展開が悪ければ当然勝ちは見込めないので固執しすぎないように注意。 IWSPはバルカン、ノワールのサブを更に太くしたようなサブ、ブメと中々強力な武装が集まっており 機動力も向上する。 特にサブは強力で2hitすればかなりのダメを一瞬で奪える、 更に強引に押し付けたり着地をしっかり取れる夢のような武装もある。 ブメはスタン属性で展開もよくバルカンによるミリ殺しも可能と、ストライクの生命線武装となっている。 武装 エール メイン 弾数はそこそこ、他形態中リロードはあり とりあえずこれで着地とりをこなす 換装、特殊格闘にキャンセル可能 また、サブからメインにキャンセルも可能 サブ 性能のいいバルカン。 とりあえず撒いておいて問題はない。 一応キャンセルルートがあるので上手く使えばダウンを奪うための 弾数を節約できる。 ダメは安いがよろけを取れる性能は充分。 特にメインだけでは弾幕やプレッシャーが足りないので最大限利用したい 特殊射撃 換装 特殊格闘 回転斬り 微妙に伸びて発生はまあまあ。 メインからのキャンセルを活かした近距離でのメイン節約や換装コンボへ。 格闘 N 発生勝負 横 若干回り込みが頼りない 前 使えない 下 使えない ソード メイン 普通のブメ。 始動は安いが自衛武装では中々の性能 逆にこれしか自衛に使えるような武装がないので射撃機に詰められないように注意。 押し付ける性能はやや低い サブ バルカン。 エールらと弾数共有。 格闘 N 発生重視 横 判定強い かなり回り込む 主力 前 判定強い 追撃はやや安定しない 迎撃に強い 下 発生がかなり遅いアンカー 封印安定 ランチャー メイン ガナザクメイン。 単発ダウンで発生は遅い。 ダウンを活かしてスパアマ相手や方追いなどに利用したい。 単発でのヒットはあまり見込めない上に足が止まるので注意。 確定所かダウンをどうしても取りたい場面で使う メインCS ガナザクのゲロビ。 発生が速めでかなり曲げれる上に太くフルヒット200を超える高火力。 ある意味裏の生命線とも言えるかも知れない。 見られてない状況が続いており相方もある程度耐えられそうならこちらを狙うのもあり。 当たればリターンが大きいが当然ランチャーでいれば相手も警戒する。 場面を考えたほうが最大限活用できるので基本はエールを徹底したほうが良い。 開幕ランチャーCSで様子見をするプレイヤーが多い サブ バルカン 弾数共有 特殊格闘 足を止めるバルカン。 普通のサブより収束する。 足が止まる上にダメも安いので基本封印安定。 ただしCS中に撃てるのは格闘とこの武装のみ 少ない時間でよろけが取れるので迎撃には使えなくもないがソード換装から横ブンしたほうがまだ良い 格闘 ミサイル 誘導は悪いし足は止まる。 CSを溜めているとき撃てるという以外利点がほとんどない。 IWSP メイン バルカン。 やや射角が狭いので振り向き撃ちしやすい点注意。 ミリ殺しから牽制までこなせる。 基本ダメを取るより動かす点のほうが大きい。 ダメはサブや特殊射撃などでこなせる。 サブにキャンセル可能 サブ 太くてとても弾速が速いストライクの生命線。 適当に2発セットで撃つだけでもかなり当たる。 この機体の最大の強みであり、これを当てないとジリ貧になりがち。 いかに限られた時間でこのサブを当てていくかが課題。 特殊格闘 ブメ。 スタン属性できちんと戻ってくるタイプ。 当てた際のリターンは相当なもので相方にあわせてもらったりサブでとりあえず吹っ飛ばしたりコンボを入れるなど かなり自由度の高い択が取れる優秀武装。 足が止まる点だけは注意 格闘 N 出し切りで200超えるダメ。 出し切るとそこそこ長い 横 普通の横 ダメは高い 振り合いならとりあえずこれ 前 微妙 下 微妙 総評 いかにIWSPと覚醒でダメを取れるかという分かりやすい機体。 任意変換ながら時限換装であり、ある程度の時間を残してリロードに回すことも出来るのでこの判断が大きく試合を左右する。 IWSPになっている時間=ダメが取れる時間 と考えてもいいほどにダメージソースはIWSPに集約されている。 特に試合のレベルが高くなればなるほどIWSPなしではダメもロックもろくに取れない時間が多い。 近距離にきたからソード、遠いからランチャー などと換装していては思うように動けない。 いかに上手いタイミングで換装しながら凌ぎIWSPで〆るかが課題となっている。 基本的にはエールでラインや援護をこなし、相方がロックを取り荒らしているようならランチャーCSなどを上手く利用していく。 赤ロが短い上に武装が貧相なのであまり前線に行くとあらされた場合一気に崩されかねないので注意。
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故に我あり ストライカーズオンラインで起こったことを記録していこうで
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俺「ストライクウィッチーズだと・・・?」 28-51 28 :624ストライくレイヴン[]:2010/10/26(火) 17 51 56.12 ID q9SlkV/n0 ペリーヌ「ミーナ中佐、あまり食欲がなさそうですが…」 ミーナ「えっ?そ、そんなことないわよ、今日もおいしかったわ」 バルクホルン「それにしてもあいつ遅いな…もう8時になるぞ」 エーリカ「なんか、ふらついてて調子悪そうだったし、先に寝ちゃったのかもよ?」 坂本「まったく。そうなら一言くらい言ってからにしてほしいものだな」 風呂場― 俺(あー…ヤバイ…すっげー眠い…。今日は朝から動きっぱなしだったしな…) 俺(あそこの湯口に頭を引っ掛けて…少しだけ…) …グーグー 1時間後― ミーナ「じゃあ、私が最後にいつもどおり岩場の後ろにある湯口を閉めて、お湯を抜いていきますから皆は先に上がって頂戴。」 スタスタ… バルクホルン「いつもすまんなミーナ」 31 :624ストライくレイヴン[]:2010/10/26(火) 17 57 10.62 ID q9SlkV/n0 ミーナ「気にしないでトゥルーデ」 (…ん?あんな岩陰の湯口に誰か…いるの?) ミーナ「!!!」 (お、俺さんじゃない!?な、なんでこんな所に…!?) ミーナ「お、俺さん起きてください」(小声で) ゆさゆさ… 俺「…」 ミーナ「お、俺さん…?」 ゆさゆさ パタン…むにゅ… ミーナ「きゃああああああああああぁぁぁぁぁあ」/// 坂本「ど、どうしたミーナ」 ミーナ「お、俺さん!?あなた、い、一体あなたドコに顔をうずめているの?」/// 俺「…」 宮藤「あわわわわ…俺さん…う、うらやま…け、けしから…あわわわわ」 ミーナ「お、俺さん!どいて、どいて下さいっ!」 ドン…ドサッ…プカー エーリカ「!?」「ミーナすぐに引き上げて。様子がおかしいよ」 32 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/26(火) 18 02 54.13 ID q9SlkV/n0 ミーナ「えっ?えっ?…」 エーリカ「トゥルーデ手伝って!よいしょ…と」 バルクホルン「おい!どうしたんだ!?しっかりしろ!!のぼせたのか!?」 ゆさゆさ… 俺「…」 エーリカ「トゥルーデ動かしちゃだめ!たぶんのぼせたんじゃないよ…体温が低すぎるし、ひどい眼振を起こしてる…」 坂本「とにかく医務室に運ぼう。担架を持ってきてくれ!」 医務室― ミーナ「先生、彼の容態はどうなんですか?」 軍医「明らかにのぼせただけの症状ではありませんね… 神経が異常に敏感になっているのに、体はひどく衰弱して全身の臓器の活動が低下しています。 正直原因がわかりません」 宮藤「お、おかしいです…私の治癒魔法でも全然回復しません…」 ペリーヌ「あなたの治癒魔法でもだめだなんて…俺軍曹に何が起こったっていうんですの?」 軍医「宮藤軍曹の魔法でも効果がないとなると、ひとまず点滴を投与して安静にするしか…」 俺「う…ん…」 バルクホルン「おい、目を覚ましたぞ!?」 33 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/26(火) 18 07 39.71 ID q9SlkV/n0 俺「!」「ぐ!!…ぐああああっあぁぁぁぁっぁぁあぁぁぁ」 宮藤「ど、どうしたんですか?!」 軍医「みなさん、大声をあげてはダメです。今、彼の神経は常人以上に敏感になっているんです、できるだけ刺激しないようにしてあげて下さい」 俺「音が…頭が割れそうだ…。め、目も焼けそうなくらいまぶしい…ぐああぁぁ…」 ミーナ「早く明かりを消して!トゥルーデ!」 バルクホルン「あ、ああ」 パチン 俺「ハァハァ…ぐっ…」 ミーナ「ま、まだ、何か苦しむものがあるの?俺さん」 俺「…ぐ、う…き、衣擦れとか…呼吸音が…多すぎ…て…き…気持ち悪い…」 坂本「…ひとまず私とミーナと先生以外は部屋から出るんだ。本人に症状の原因に心当たりがないか聞いてみる」 シャーリー「で、でも少佐…」 坂本「これは命令だ。早くしろ!わかった事があれば後で皆にも説明する…」 ゾロゾロ…バタン 34 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/26(火) 18 12 49.12 ID q9SlkV/n0 ミーナ「これで…大丈夫?」 俺「はぁはぁ…な、なんとか…」 坂本「辛そうなところすまんが、お前の症状の原因がわからないんだ…治してやりたいんだが宮藤の魔法でも良くなる様子がないし、何か心当たりはないか?」 俺「一つ…あ、あります…」 ミーナ「…教えてくれる?」 俺「あ、あの機体を操縦したせいだと…思います…」 坂本「…やはり、あのとんでもない機動性が原因か?」 俺「いえ…主な原因はあの機体の操縦システムそのものだと思います」 ミーナ「ど、どういうことなの?以前あなたが機体について説明してくれたAMSという操縦方法のこと?」 俺「…そ…うです」 俺「あの機体の操縦方法は飛行機のような操縦桿を全く使いません…搭乗者である俺自身の脳と機体の制御系統を直接相互リンクさせます…」 俺「そして…それは後天的な訓練で上達するものではなく、先天的な才能を持った人しか使えない…だからここでは俺以外にはあれを動かせません」 坂本「その操縦方法そのものに危険性があったわけか…」 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/26(火) 18 16 10.63 ID fD6zsWdS0 レイヴンの俺にはさっぱりだ とりあえず光が逆流する 36 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/26(火) 18 18 31.84 ID q9SlkV/n0 俺「その通りです…俺はAMSの適正がかなり高いほうでしたからほとんどAMSからの影響がありませんでした」 俺「けど、適正の低い人ではAMSによってひどい精神負荷を受け、精神崩壊したりそこから身体的な症状が現れ寿命を縮める人もいます」 軍医「なるほど…君の症状は精神的な負荷が原因となっていたから、宮藤軍曹の魔法も効かなかったのか…」 坂本「どうして…そんな重要なことを黙っていたんだ…私たちをまだ信用できないのか!」 俺「…あの機体を使っていて、こんな事になったのは3年前あの機体に乗り始めたばかりの頃だけでしたから…もうなんの問題もないと思っていたんです」 ミーナ「…以前にこの症状が現れた時はどう対処したの?」 俺「一週間くらい安静にしていたら自然と回復しました…医療処置としては単純に栄養補給だけだったと思います」 坂本「ひとまず、安静にしていれば直るということか?」 俺「はい…たぶん」 37 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/26(火) 18 23 36.32 ID q9SlkV/n0 35可能な限りAC側の設定は説明してるんだけど…やっぱりダメかな 坂本「しかし、だったら何故いま急にこんな事になったんだ?」 軍医「おそらくですが、精神的にも身体的にも疲労がたまっていたんでしょう…そこで今日急に外部からそのAMSによる強力な精神負荷を受けた」 軍医「軍人には良くあることです。 一見平気な様子でも、そうした疲労がたまっている時に戦場で外的要因によるストレスを受ける。 すると緊張の糸が突然切れることでたまっていた疲労が一気にあふれて、身体にも影響が出て寝込んでしまう…」 俺「…」 ミーナ「…もう他に隠している事はないでしょうね…」グスッ 坂本「ミーナ…」 坂本「先生…ちょっと」グイグイ 坂本「後はミーナに任せる、私は先生と一緒に別室で皆に今回のことを説明してくる」 ミーナ「え?み、美緒?」 坂本「後は頼んだぞ、ミーナ」 ガチャ…バタン 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/26(火) 18 26 15.85 ID nJLVnm/pP 光が逆流したのか 40 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/26(火) 18 28 21.18 ID q9SlkV/n0 俺(少佐…?) …。 俺「…その…すいません。俺、目を開けて中佐の顔を見て話すこともできなくて…」 ミーナ「…」 俺「えっと…ちゅ…う…さ?」 … 俺「…み、ミーナ…さん?」 ミーナ「どう…なのよ?」 俺「…えっ?」 ミーナ「まだ…まだ他に隠していることがあるのかって聞いているのよ!?」 俺「…も、もう…ない…です」 ミーナ「…本当ね…今度こそ信じるわよ?」 俺「はい…」 43 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/26(火) 18 33 40.21 ID q9SlkV/n0 ミーナ(本当に最低だわ…私) ミーナ(彼はこの基地に来ても、明るくすぐに皆と打ち解けてた…。私もそれが彼の性格と彼の言う傭兵生活からのものだと思い込んでいた…) ミーナ(でも、何もわからない世界にたった一人でやってきて、さびしくない人なんているの?) ミーナ(そんな人…いるわけないわ…) ミーナ(彼はこの一週間…機体の修復にずっとかかりっきりだった…) ミーナ(そして私はそうした彼の疲労にも気付かずに…漠然とただ彼の力に期待して…それも寿命を縮めるような機械に当然のように乗せようとしていたなんて…) ミーナ(それに彼は私よりも年下なのに…) すっ…ギュ ミーナ(ごめんなさい…でも…)グスッ 俺「…あ、あのっ…これ…その…中佐の手…ですか?」 ミーナ「あ…あなたは…どうして戦ってきたの…?」 俺「…えっ?」 44 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/26(火) 18 38 14.18 ID q9SlkV/n0 ミーナ「人のことを言えた義理ではないけれど…17歳で傭兵…しかもさっきの話からすると14歳からあんな物に乗って戦っていたなんてやっぱり異常よ…」 ミーナ(止めなさいミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ) ミーナ「あなたの過去を聞かせてほしいの…これ以上…隠し事はやめて」 ミーナ(傭兵に過去を聞くなんて互いの関係によりいっそう踏み込む事になるだけよ。だから彼はそうならないように傭兵として雇ってくれと言ったのではないの?) 俺「…」 ミーナ「お願い…」 (それに…) 俺「…」 ミーナ(私は彼に過去を聞くことで、彼が戦ってきた理由を知ることで…自分が彼を巻き込んだ事を正当化できる事実を探そうとしている…) ミーナ(これは、ただ自分を慰めるだけの行為…でも…もう私のせいで誰かを巻き込んで死なせてしまうのには耐えられないの…)ポロポロ… ミーナ「!」「あ、あなた…目が…」 俺「その…大丈夫。暗いし、こっちからは…てか今の俺の目じゃミーナの顔はほとんど見えないから…」 俺「…俺の生まれた国は、俺が10歳になる頃には戦争でコジマ粒子の汚染と砂漠化でほとんど人が住むことができなくなってた」 46 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/26(火) 18 43 35.94 ID q9SlkV/n0 俺「だから両親は俺を連れて、多分ここでいうところのカールスラントのあたりに逃げる事にしたんだ。けど途中で船が武力紛争に巻き込まれて沈没」 俺「俺だけは何とか板切れにしがみついて生き延びたけど、気が付いたらそこは、目指していた場所とは違う北アフリカだった。両親がどうなったかはわからない」 俺「北アフリカは…シャーリー達に聞いた限りじゃこっちでも砂漠みたいだけど、水も食料も簡単には手に入らない。 だから偶然その近くに駐屯してた傭兵団に少年兵として付いていく事にしたんだ」 俺「そこで3年半くらい過ごした時、ある企業から大きな仕事の依頼が入って、その次の仕事の為の健康診断って事である施設でいろいろ検査を受けた」 俺「でも、実際は仕事の為の検査じゃなくて、当時新しく建造中だったあの機体の実験データ収集用の被験者を探していたらしい」 俺「で、どうやらAMSの適正の高かった俺はその被験者に選ばれて機体にリンクした…」 俺「その時突然警報が鳴って施設の天井や壁が崩れた。ちょうどその時その施設を開放戦線が襲撃したらしい」 俺「その時、俺は始めてチャンスをつかんだと思った。世界に50機くらいしかないあの機体を操縦できて、目の前にはそんな俺の力を高く買ってくれそうな解放戦線がいたから」 俺「俺はそのままあの機体を使って施設から逃げ出して、後はそのまま見事開放戦線の雇われ傭兵になった」 俺「例え14歳でも、俺以外にはあの機体を使って戦える人間なんていなかったし。このあたりは話を聞いた限りじゃある意味ウィッチと似てると思うんだけど…」 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/26(火) 18 45 07.87 ID 5Yi57lJZ0 素晴らしい高二臭さだ 嫌いじゃないぜ 48 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/26(火) 18 48 38.72 ID q9SlkV/n0 ミーナ「…」 俺「…肝心な戦う理由は…正直あまり考えてなかった。組織の大義名分に賛同して戦ってはいなかったのは確かだけど。 強いて言うなら生きるためかな…俺の戦ってた理由は」 ミーナ「…生きるため?」 俺「ああ…俺にはあれを動かす才能があって、あれを使って戦う…それが生きる糧を一番効率よく稼げた…だから戦ってた」 俺「それは今ここでも変わらないと思う…でも前にも言ったように俺はそれを悪いことだとは思ってない」 ミーナ「…」 ミーナ(やはり私は彼の弱みにつけ込んで…) 俺「でも最近は…」 ミーナ「もういいわ…」 俺「…えっ?」 ミーナ「もういいって言っているの…充分よ。ありがとう話してくれて」 ミーナ「でも…もう無理はしないで…これからは何かあるのなら事前に相談して頂戴…お願いよ…」 ガチャ…バタン 49 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/26(火) 18 54 03.37 ID q9SlkV/n0 俺(…泣いてたよな…たぶん) 俺「まいったな…」 俺(でも手…あったかかったな…それにいい匂いだった…なんか…すごい落ち着く…) 俺(…今日は良く眠れそうだ…) 廊下にて― 坂本「大丈夫かミーナ…」 ミーナ「ええ…今日はもう遅いし皆に説明したら各々自室に戻るように言ってもらえる?」 坂本「ああ…わかった」 ミーナ寝室― ミーナ(…彼の戦う理由…生きるため…) ミーナ(今の私の提供するものと、彼の求めるものは一応は一致しているのね…それだけは救いだわ…) ミーナ(でも…彼の弱みにつけ込んだことには変わりない…わね) 50 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/26(火) 18 58 35.67 ID q9SlkV/n0 ミーナ(でも、今日のあの動きを見たら…やはり皆が生き残るには彼の力は必要だわ…) ミーナ「…」 ミーナ「…こんな私に今できることは…絶対に彼を死なせないこと…これだけね…」 ミーナ「絶対に死なせなんてしないわ…」 51 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/26(火) 19 00 30.52 ID q9SlkV/n0 追記 だんだん自分でも二人の心理描写がわからなくなってきたんでまとめてみた 俺:異世界に来ちゃったけど戦って勝ったら皆に喜んでもらえた。 →初めてで結構嬉しい、ここに居たいかも。 →でも傭兵としての生き方しか知らないし、変に気を使わせないように俺を雇って傭兵関係にしてくんない? ミーナ:うはwおk。戦力アップキタコレ →でも傭兵関係って、都合の言いい利用関係だよね? →しかも俺の弱みにつけ込んで引き止めたようなもんだよね? →それなのにネウロイ戦に命掛けさせるの? →罪悪感 →でもやっぱり戦力としては必要 →でも俺の過去を聞いたらやっぱり弱みにつけこんだ気がしてさらに罪悪感 →せめて元彼みたいに死なせないようにしないと →さてどうなる? ストライくレイヴン7へ続く
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俺「ストライクウィッチーズである」 229-252 229 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/29(金) 07 40 53.45 ID 9SxlEpc00 2週間後基地― ウウウウウウウゥゥゥゥゥゥ 坂本「管制!ネウロイはどこに出現したんだ!?」 管制『南東約50kmの海上です…いきなり大量の小型ネウロイと思われる影が出現しました!』 ミーナ「何体いるの?」 管制『そ、それが…南の空域一面を埋め尽くすように一気に増えて…とても数え切れません!!』 全員現地到着― バルクホルン「な、なんて数だ…空がネウロイに覆い尽くされているぞ…」 シャーリー「数百…もしかしたら千匹以上いるかもしれない…」 ペリーヌ「でも、どこかにコアを持った親機がいるはずですわ…そいつさえ倒してしまえば」 坂本「その通りだペリーヌ…これだけの数がいても敵のコアは一つだけのようだ」 坂本「ご丁寧に、こいつらの一番奥に鎮座しているぞ。さながら大群を率いる将軍か」 ミーナ「しかも変な形状ね…四角い枠状の形(□見たいな形)をしてその角にコアがあるわ」 ルッキーニ「早くやっつけちゃおうよ!さすがに多すぎて不気味だよ!」 231 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/29(金) 07 45 56.35 ID 9SxlEpc00 ミーナ「そうね…基地に近づく前に倒しましょう。私と坂本少佐の二手に隊を分けて、左右からこの大群を回り込む形でコアを持つネウロイを狙いましょう。 俺さんは私のほうについてきて」 俺「了解」 ブウゥゥゥゥゥゥゥン シャーリー「げ!やばいぞ、この小型ネウロイむちゃくちゃ機動性が高いぞ!」 坂本「くっ…ほとんど我々と同じスピードで移動できるのか…しかもこんなに大量に」 ハルトマン「これじゃ、いつまでもネウロイがついてきて回りこむ隙が無いよ!」 エイラ「まずいゾ!しかもこいつら私たちを包囲する気ダ!」 ミーナ「少佐!ひとまず包囲されないように小型ネウロイを誘導しつつ回避して!くれぐれもバラバラにならないように!分断されて包囲されたらおしまいよ!」 俺「…ミーナ!俺は逆にいったんみんなから離れようと思う」 ミーナ「何ですって!?」 俺「俺は機体がでかいんで、ただでさえ小型ネウロイは苦手で小回りが効かず包囲されやすいんだ」 俺「これまでのみんなと一緒に戦った時も、小型だけはどうにもならなかったし」 232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/29(金) 07 47 33.83 ID p4ogYuz+P AA炸裂か? アスキーアートでも対空機銃でもなく やっちゃうのか? 234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/29(金) 07 50 05.14 ID S6WK9TnSO 芳佳「みなさん!映画が決まりましたよ!」 坂本「なに!?それは本当か!」 ゲルト(大スクリーンで宮藤が!///) エイラ「ウヘへ…サーニャぁ」 ペリーヌ「あ、あなた達何をそんなに浮かれてますの!」ニッコニコ ミーナ「あら?みんなここに居たの」 一同「あ!」 (綺麗…) (どうしたんだミーナのやつ…) (お化粧までして…) (映画よ映画♪) (目立つ気満々ですわ…) 俺「え?おまえらでるの?」 一同「えっ」 おわり 235 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/29(金) 07 50 41.70 ID 9SxlEpc00 232 今はまだだが、絶対に使わせるぞ…AAは 俺「ただ、クイックブーストを使えば単機でもそう簡単には包囲されずに逃げまわれる。 でも、みんなとこんなに接近した状態でクイックブーストを使ったらみんなに体当たりする可能性が高い」 俺「全力で逃げるだけなら、一人のほうが何とかなると思う!それに上手くいけば今包囲しようとしている敵の半分くらいを俺のほうに引きつけられる!」 俺「その間に攻撃の隙を見つけてくれ!今はもう擬似シールドも使えるし大丈夫だ!」 ミーナ(確かに彼の機体は機動性の高い大量の小型ネウロイを相手にするのは不利だわ…) ミーナ「わかったわ…ただしシールドの張れない後方からの攻撃には充分気をつけて!」 俺「了解。ついでに敵を射線軸にとらえたら攻撃もしてみる」 ― キイィィィィィン 俺「さぁ~こっちだぞネウロイ達~俺についてこい!」 俺「うわ!きたきた!大量!」 俺(…でも、クイックブースト使えばそれなりにあしらえるな…思い切って本体を狙ってみるか) バシュン バシュン バシュン 俺「…よし…的への射線軸を確保…」 俺「魔法力電磁収束砲発射!」 バシューン…ドカァン 236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/29(金) 07 51 38.32 ID p4ogYuz+P 235 地球が熱くなるな…… 237 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/29(金) 07 55 17.84 ID 9SxlEpc00 俺「なっ!」 ミーナ「小型ネウロイが大量に集まって自分を犠牲にして本体を守った…?」 バルクホルン「これでどうだー」ババッバババ ハルトマン「シュトゥルム!」 ドカーン 坂本「だめだ!また小型ネウロイが自分を盾にして守ったぞ」 ミーナ「急いでそこから離脱して!包囲されるわ!」 シャーリー「少しずつ敵の密度を減らして隙を作るしかないのか…」 サーニャ「…そうもいかないみたい…」 坂本「なっ!敵の中心の空洞になった部分から大量の小型ネウロイが新たに出現したぞ!」 バルクホルン「減った分は補給というわけか…たちが悪い」 俺「くっそー…ん?敵が突っ込んでくる!?」 俺「擬似シールド展開!」 ドカーン 俺「あ、あぶねー…どうやらあいつらの中には機雷の役割をする奴もいるみたいだぞ…最悪だ」 238 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/29(金) 08 00 25.53 ID 9SxlEpc00 ―15分後 ペリーヌ「トネール!!」バチバチ ペリーヌ「はぁ、はぁ…敵が減らないどころか増えて…いませんこと」 宮藤「さっきより明らかに密度があがってますよ!」 リーネ「このままじゃ弾がなくなっちゃう…」 バルクホルン「うおおおおおおおおおおおお!回りこむ隙が無いなら本体の前まで敵をシールドで押しのけてやる!」 ハルトマン「無理だよトゥルーデ!」 ドカーン バルクホルン「うわぁ!…くそ…機雷化した奴に邪魔される上に、質量が違いすぎて敵を押しのけられん」 俺「はぁはぁ…さすがにこれだけクイックブースト連続で使うときついな…魔法力貯蔵ユニットもあと2個しか残ってないし」 俺(…ただ、トゥルーデの考え方はアリかも知れない) 俺「トゥルーデ!お前の考え方借りるぞ!回り込めないなら敵の所まで砲撃を使ってトンネルを作ってみる!」 シャーリー「出来るのか?」 俺「わからん!でも穴が開いたらリーネ!敵のコアを狙撃してくれ!」 リーネ「わ、わかりました!」 240 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/29(金) 08 05 46.21 ID 9SxlEpc00 俺「発射範囲を最小に絞って、貫通力を上げて…3、2、1…発射!」 ドカーン リーネ「見えた!」 バーン…チュイン 宮藤「ま、また敵が身代わりに…」 俺「くっそ!」 シャーリー「しかもあいつかなりお怒り見たいだぞ…どんどん門みたいなとこからネウロイを生み出してる…」 ルッキーニ「も、もうだめー…」 エイラ「今度こそ包囲されちまうゾ!」 ミーナ「みんな!ひとまず全力で後退して包囲から…」 俺(トゥルーデは回りこむ隙が無いなら本体の前まで敵をシールドで押しのけて…っていってたんだよな…) 俺(貯蔵ユニットはあと一つ…5分はシールドが張れる…やってみる…か) 俺「ミーナ…最後の賭けに出てみたいんだが…」 ミーナ「…何をする気なの?」 俺「さっきのトゥルーデがやろうとしたことと同じ事をこいつで…」 ミーナ「…駄目よ」 俺「こいつの質量と推進出力なら敵を弾き飛ばして突破できるかもしれない…」 242 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/29(金) 08 10 08.65 ID 9SxlEpc00 ミーナ「シールドの無い後ろから狙われたらひとたまりも無いわ…機雷化した敵の体当たりにシールドが耐えられる保障も無いじゃない!ほとんど死にに行くようなものよ!」 俺「でも、このまま逃げたって迎撃する余裕なんてみんな無いじゃないか!!」 坂本「確かにそうだ…迎撃する余裕はもう私たちには無い…ミーナ賭けてみないか?」 俺「後ろからの攻撃はみんなが後ろから撃って援護してくれればいい。 サーニャの攻撃でもなければこの機体はいきなり壊れたりしないはずだから、俺に当たっても気にせず撃ってくれ」 ミーナ(そんな…貴方を後ろから私に撃てっていうの…) ミーナ(今の貴方の姿は死んでしまったあの人に似ている…ウィッチでもないのに前線に出てきて…命をかけて…) ミーナ(もう、あんなことは繰り返したくないの…巻き込んで…貴方を死なせたくないの) ミーナ「…許可できません。危険すぎるわ…」 バルクホルン「ミーナ!どうしたんだ!お前は今までだって戦場で一か八かの選択をしてきたじゃないか!」 ハルトマン「そうだよ!危険な賭けをしたこともあった。それでも、いつもは危険でも生き残るほうに賭けて行動してきたじゃないか! 今、俺はみんなが生き残るほうに賭けようとしてるんだよ。それを拒否するなんてミーナらしくないよ」 坂本「ミーナ…お前…」 243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/29(金) 08 15 22.13 ID p4ogYuz+P 私情と軍事的判断の葛藤は王道 244 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/29(金) 08 15 25.47 ID 9SxlEpc00 俺「…もう包囲まで時間がない…俺は…行きます。援護と奴へのとどめはみんなに任せるよ」 ミーナ「駄目よ!戻りなさい!これは命令よ!」 俺「みんな!後ろは頼んだ!」 ミーナ「やめなさい!やめて!」 ミーナ(貴方にとって戦いは生きるためのものなんでしょ…どうしてそこまでして戦うのよ!死んでしまったら何にもならないのよ!) 俺「シールド展開!いっけええぇぇぇ」 坂本「もう俺は止められん!全力で俺を援護しろ!奴の後ろに敵を一匹も近づけるな!」 坂本「お前も撃つんだミーナ!あいつを守ってやれるのは私たちだけなんだ!」 ミーナ「…わかってるわ」 バババッババババババ 俺「くそっ重いな…でもいける!うおおおおおおぉぉぉ」 俺(機雷化したネウロイの爆発も耐えられてるし、後ろもみんなが守ってくれてる!) 俺「!」「よし!抜けた!みんな全力で撃ってくれー!」 シャーリー「まかせろー!」 バババババババババババババ 245 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/29(金) 08 20 18.40 ID 9SxlEpc00 坂本「よし!装甲が取れて奴のコアが見えた!リーネ仕留めろ!」 リーネ「はいっ!」 バァン 宮藤「やった!当たったよリーネちゃん!」 バルクホルン「ま、まだだ!小型ネウロイの数が多すぎてコアが消えても全部消えるまで時間がかかるぞ!油断するな」 サーニャ「消えかけの残ったほとんどのネウロイが俺さんだけを狙って包囲しようとしています!」 ペリーヌ「ま、まさか道ずれにする気ですの?!」 俺「ヤバイ…こんなに多いんじゃ包囲から逃げられない!シールドがあっても後ろからやられたら…」 ミーナ「俺さん!逃げて!」 俺(だめだ…クイックブーストだけじゃ逃げ切れない…包囲される…クソッ) ハルトマン「だめ、囲まれちゃうよ…」 俺(し、死ぬくらいだったら…) 俺「いっけぇ!オーバーブーストだ!」 キイィィィィィィン 246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/29(金) 08 22 29.66 ID p4ogYuz+P ∧_∧ ( ゚ω゚ ) まかせろー バババババC□l丶l丶 シャーリー→/ ( ) やめて! (ノ ̄と、 i しーJ←ミーナ 247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/29(金) 08 23 57.03 ID TCOkgKiMO 246 俺もそれが浮かんで吹いた 248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/29(金) 08 24 57.45 ID D1YjxLNo0 バリバリ財布はエイラだな シャーリーはマネークリップ 249 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/29(金) 08 25 18.08 ID 9SxlEpc00 ルッキーニ「あ、俺がネウロイの固まり中から出てきたよ!」 シャーリー「すげえ…衝撃波が見えたぞ…あいつあの機体で音速を超えたんだ」 バルクホルン「すごい…あの機動性を持ったネウロイが完全においていかれている」 坂本「よし…残りのネウロイもほとんど消えてきた…これなら…大丈夫そうだ」 ― 俺「なんとか…助かった。でも、やっちまった…」 俺『みんな、俺を置いて今すぐこの空域から離れてくれ』 ミーナ「どうして!どうしてそんな事を言うの俺さん」 俺『そこからでも見えるだろ、少し青みがかった光る雪みたいなものが』 エイラ「ああ、見えてるゾ。なんだあれ?」 俺『あれが、前に言った有毒性のあるコジマ粒子だ。敵から逃げるのに特殊なブーストを使ったからあれが散布されたんだ』 サーニャ「あんなに綺麗なのに…」 俺『出来るだけ抑えたから近づかなきゃ大丈夫だと思う。でも危険な事にかわりは無いんだ。だからみんな先に基地に帰ってくれ』 坂本「お前はどうするんだ」 250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/29(金) 08 28 42.74 ID p4ogYuz+P コジマは、まずい…… 251 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/29(金) 08 30 05.19 ID 9SxlEpc00 俺『機体に付いた粒子を海に潜って洗い流していく。大丈夫、ちゃんと帰るから心配しないでくれ』 ―基地に帰還後全員食堂に集合 俺「ただいま…」 ルッキーニ「あ、俺だー!」 シャーリー「お疲れさん!」 ハルトマン「大丈夫?怪我とかして無い?」 俺「ああ、大丈夫…」 ミーナ「…大丈夫じゃないわっ!」 俺「えっ?」 ミーナ「あなたは私の命令を無視して敵に突っ込んで行ったのよ!いくら結果が良くても許されることじゃないわ!」 ミーナ「…後で話があります。坂本少佐と一緒に私の部屋まで来なさい!」 バタン! 俺「…」 バルクホルン「ま、確かに命令無視はいかんな」 シャーリー「でもまぁ、ミーナなら大丈夫だろ。私たちも散々無視してきたけどいつも穏便に済ませてくれたしな。なぁ宮藤?」 宮藤「わ、私はそんなにいつも命令無視なんてしてませんよ!」 みんな「ははははは」 252 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/29(金) 08 35 18.30 ID 9SxlEpc00 ―その後…俺、少佐、大尉の三人で バルクホルン「それにしてもあの時のミーナの様子は明らかにおかしかったな」 坂本「やはり、お前もそう思うか?おい、俺」 俺「はい?」 坂本「お前今までミーナと一緒にいてあいつの様子がおかしかった時とか心当たりは無いか?」 俺「うーんと…かくかくしかじかで、最初に俺が倒れたときに、俺の…こういう過去を話したり、俺の…こういう戦う理由を話したんですが、そのときになぜか泣いて事とか…」 坂本「他には?たとえばおが最初に入隊する時はミーナとどんな事を話したんだ?」 俺「かくかくしかじかで、他に行くところも無いし俺は傭兵だから、俺を雇ってくださいって俺が言いました」 バルクホルン&坂本「…」 バルクホルン「なぁ、少佐…もしかしてミーナの奴、俺とパド・カレーで死んでしまった彼を重ね合わせてるんじゃないのか?」 坂本「おそらくそうだろうな…それならあのためらいも納得がいく。しかも俺の場合を考えると、俺の弱みにつけ込んで勧誘して、結果戦いに巻き込んだとでも思ってるんだろう」 253 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/29(金) 08 37 23.69 ID 9SxlEpc00 バルクホルン「その上、俺もウィッチでもないのにミーナと戦うっていって前線にいるんだからな…状況が似ているしミーナが俺を彼に重ねて見てしまうのも無理は無いか…」 俺「あの…どういう事です?」 その後俺は、彼女には以前大切な人がいたが、その人が自分を追って前線に来たことで死んでしまった事をひどく後悔していた事や 少し境遇の似ている俺をその死なせてしまった大切な人に重ねて見ていたのではという事。 また、本来無関係な俺を戦いに引き入れた事で彼女自身の強い責任感や義務感が彼女自身を苦しめていたであろう事を二人から聞いた。 俺(以前、ハルトマンがミーナにも色々あったって言ってたのは、こういうことだったのか…) 基地職員「俺軍曹、坂本少佐。ミーナ中佐がお呼びです」 ストライくレイヴン10へ続く
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俺「ストライクウィッチーズだと・・・?」 693-718 693 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/28(木) 03 26 48.39 ID e/ttCGpk0 基地― ウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ 坂本「どういうことだ、基地のレーダーには何も写っていなかったんだろ?」 バルクホルン「どうやら俺の機体のレーダーの方にしか引っかからなかったらしい、こんな近くまでネウロイの接近に気づかないとは情けない」 ミーナ「愚痴を言っている暇はないわ、すぐに全員基地上空の俺軍曹の所に集合よ!」 シャーリー「な、なんだなんだなんだー!!」バタバタ 再び基地上空― 坂本「確かにネウロイだなしかも200以上あるぞ…どうしてあんなのがレーダーに映らない?」 俺「たぶん何かしらのステルス機能を持ってるんだと思います。しかも低高度で超低速で進んでるから余計気付かなかったのかも。 俺もレーダー見た時は船かと思いましたし…」 シャーリー「そっちのレーダーには今も映ってるのか?」 俺「…今でもかなりはっきり映ってる」 ミーナ「サーニャさんはどう?」 サーニャ「感じますけど…はっきりとしない、もやがかかったみたいな感じです」 694 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/28(木) 03 31 58.64 ID e/ttCGpk0 バルクホルン「どうして俺のレーダーには映るんだ…」 俺「たぶんレーダーの性能というか、解析している条件が違うんじゃないかと。だから俺の方だけ映ったんじゃないかと」 ハルトマン「こんなふうにしゃべってていいの?もうすぐそこまで来てるんだよ?」 ミーナ「あの高度であの距離なら向こうから基地はまだ地平線の下よ。大丈夫。」 坂本「しかし、このままのスピードだとあと30分弱で基地が奴の射程圏内に入ってしまうぞ」 宮藤「たった30分で…」 ペリーヌ「急ぎましょう!少佐!」 ミーナ「待って!俺軍曹にはここに残ってもらいます」 ルッキーニ「えーなんでーもう戦えるんでしょ?」 ミーナ「あなた、まだその武装の照準調整と試射が終わっていないでしょう?」 俺「…その通りです」 ミーナ「そんな不完全な状態では戦闘を許可できません。それにまだ別に同種のネウロイがいる可能性があります。 俺軍曹は基地上空で索敵を続けてください」 俺「…了解しました」 695 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/28(木) 03 36 18.15 ID e/ttCGpk0 ネウロイ付近― ハルトマン「変な形だね、大きなサイコロみたいだけど、とがった方が先を向いて進んでる」 シャーリー「あれはサイコロじゃなくて正八面体じゃないか?でもそのとがったほうの先端の方だけ変な傘みたいなのが付いてるぞ。なんだありゃ?」 ミーナ「時間がないわ、ひとまずあの正八面体のネウロイのコアを探して攻撃を始めましょう。坂本少佐お願い」 坂本「…構造そのものは単純明快で、なんの仕掛けも見えないな…あの傘の部分の装甲が異様に厚いだけでコアは普通に中心部、横の部分はたいした装甲じゃない」 ミーナ「全員二人ずつに分かれて、互いの射線軸に入らないように各個横から攻撃してコアを破壊します!」 戦闘開始― ババババッババババ ペリーヌ「ほとんど見かけ倒しね、どんどん装甲を削っていきましょう」 宮藤「ちょ、ちょっと待ってくださいペリーヌさん!あのネウロイ、コマみたいに回り始めました!」 坂本「なんだ…何をする気だ…」 エイラ「…みんな避けるんダ!そいつ、全方向に打ってくるゾ!」 ネウロイビーム発射― シャーリー「おわっ、あっぶねぇ…いきなり動き始めたぞこいつ」 697 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/28(木) 03 42 12.02 ID e/ttCGpk0 エイラ「!」「まだもう一発くるゾ正面ダ!」 バシャアアアアアアアアン 宮藤「な、なんて威力…私でも防ぎきれないかも」 リーネ「あんなのが基地に当たったら…」 バルクホルン「一撃で基地が半分吹っ飛ぶぞ…」 シャーリー「しかもこいつ横回転始めてから、いくら撃っても弾がはじかれたり、回転が速すぎて一箇所に攻撃が集中攻撃できないから全然装甲が削れないぞ!?」 坂本「正面のかさの方のこいつの回転軸を撃ってみろ!!」 ハルトマン「えーい」 バババババ ハルトマン「だめだよー正面は固すぎるし、さっきの主砲見たいのがまたきたら、やられちゃう!」 ミーナ「まずいわ…このネウロイ正体がばれたから少しずつ高度とスピードを上げ始めてる…このままじゃあと10分で基地が射程に入ってしまうわ!」 坂本「バルクホルン!サーニャ!お前たちで全力で正面をうてーーー」 サーニャ「了解」 バルクホルン「うおおおおおおおおおお」 698 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/28(木) 03 48 15.20 ID e/ttCGpk0 基地上空― 俺(無線と映像を見る限り相当ヤバイみたいだな…) 俺(この速度だとあと8分で射程圏内…) バルクホルン『くそっ!私達二人で打ち込んでもびくともしないのか!?』 俺(確かあの二人が一番、高火力なんだよな…) 無線『ガヤガヤ』 俺(少佐の虎の子の烈風斬も回転にはじかれたのか…) 俺(くそっ!俺があと一日早く回復して、調整をしていれば…この魔法力電磁収束法で…) 俺「まてよ…」 『…管制、俺の無線を整備班に基地内放送でつないでくれ!』 管制『りょ、了解』 整備長『どうした軍曹さん』 俺『整備長、この砲はもう実戦で撃てるんだよな?』 整備長『あったりまえだ!誰が取り付けたと思ってんだ』 俺『こいつは、発射したあとは普通の弾丸みたいに放物線を描くのか?』 699 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/28(木) 03 52 19.04 ID e/ttCGpk0 整備長『いいや、ネウロイのビームみたいに直進しかしない、減衰はするがな。基本的に風の影響も無い』 俺『威力はみんなの持ってる武装と比べてどうだ?』 整備長『火力ってのは大きさに比例するもんだ。比べ物にならん』 俺『ビームを一番絞ったときの射程距離は?』 整備班『およそ2500~3000mってとこだ』 俺『ありがとう、整備長!助かった』 整備長『…お前、ぶっつけ本番で撃つ気か?』 俺『敵に対して火力が足りないみたいなんだ、他に方法が無い!』 整備長『わかった、生きて帰ってこいよ』 俺『言われるまでも無い』 ―ネウロイと交戦中のウィッチーズ 宮藤「坂本さんの烈風斬もきかないなんて…」 坂本「くそっ!もう一回やってやる!」 ミーナ「無茶よ少佐!?」 坂本「じゃあどうしろというんだ!?」 … 俺『中佐!?聞こえるか?』 700 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/28(木) 03 57 19.78 ID e/ttCGpk0 ミーナ「俺さん?どうしたの、まさかそっちにも?」 俺『今からそっちの援護に向かう』 ミーナ「何言ってるの、あなたの武装はまだ…」 俺『撃てる事は整備長のお墨付きだ。 本当はシステムの補助が無いと精密射撃は難しいんだが、発射後がビームみたいに直線に進むなら手動で照準を合わせて当てて見せる』 バルクホルン『そんな事が可能なのか?』 俺『今手持ちの魔法力貯蔵ユニットは3つだ。最初の2発ではずしても戦艦の射撃方法と同じでそこから修正して当てる』 ミーナ「だけど、狙いをつけている間あなたは擬似シールドも張れず無抵抗なのよ?!」 俺『どっちにしろ、システムの補助なしじゃ接地してしかまともな狙いがつけられない。 だからいまそいつの進行方向からみて11時の方向の小島を射撃地点にするつもりで向かってる』 俺『あいつからしたら伏兵にきなり下から撃たれるんだから、少なくても一発目の発射まではシールドが無くても問題ない』 シャーリー「もし、はずしたらどうするんだ!?」 俺『…俺の早撃ちが勝つ事を祈るしかない…かな』 宮藤「そんな…」 702 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/28(木) 04 02 46.84 ID e/ttCGpk0 俺『とにかく時間が無いんだ、後30秒くらいで島には到着するが、残り時間も5分を切りそうなんだろ?他に方法があるのか?』 坂本「我々の火力では奴の正面からコアを破壊できんのは確かだ…あいつに賭けるしかなさそうだ…ミーナ…」 ミーナ「くっ…わかりました…でも俺さん!可能な限り初弾で命中させて!」 俺『…ほとんど奇跡だぞ、そりゃ…まぁやってみるよ』 俺『あと、あいつにはじかれないように念のために正面からぶち抜きたいんだが、島からの狙撃地点と、敵の回転軸が少しずれてるんだ。 敵をほんの少しでいいから島の方に進路変更させてくれ!』 バルクホルン『…いこう、ミーナ…あいつに賭けよう』 ミーナ「…ええ」 ミーナ「全員敵ネウロイの右舷から攻撃してネウロイの進路をずらして!」 ミーナ「進路を変えるために適した攻撃場所は私が今から魔法でさがすわ!」 ミーナ「…かさの付け根部分よ、皆そこをねらって!」 ババババババ ミーナ(俺さん…) ネウロイの進行先の小島― 俺「はあああぁぁぁぁ…ふうぅぅぅぅ…」 俺「…いかん…整備長にリロード時間聞くの忘れた…」 704 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/28(木) 04 07 23.99 ID e/ttCGpk0 俺「…まぁ、はずしたらその時考えるか…」 俺「とにかくまずは一発目…っと」 俺「…砲身固定完了…魔法力回路全ライン直結…脚部アイゼンロック完了…魔法力チャンバー内で正常に圧縮中…ライフリング回転開始…トリガーのセフティー解除…」 俺『もう大丈夫、それだけ傾けてくれれば十分。少佐コアの位置は変わって無いですか』 坂本『大丈夫そのままだ』 俺『じゃあ、俺の3カウントの合図で発射します、3カウントしたら、全員射線軸から離れてください』 みんな『了解』 俺『いきます…3、2、1…あたれえええぇぇぇぇ』 バシューーーン ペリーヌ「きゃぁ!…な、なんて威力ですの…」 ハルトマン「でも、外れちゃったよ?」 ミーナ『初弾は敵の上方に5m程それたわ!でも、左右のぶれは無くてきっちり回転軸を捕らえてる!今度はほんの少し今の下を狙って!俺さん!』 俺『了解!優秀な観測主がいると助かるよ』 俺「とは言っても…次の発射まで10秒近くあるのかよ…やばいな」 705 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/28(木) 04 13 02.64 ID e/ttCGpk0 ネウロイ「cbdfsjgflbふtんdhもd;ztぃhzny…ギュルルルルルr」 坂本「どうやら敵は大体の位置は特定したみたいだが、完全に俺を発見は出来ていないみたいだな…」 ペリーヌ『今のうちですわ、早くもう一撃うってください!』 俺『…よし、もう一撃今から撃ちます、さっきと同じで3つ数えたら避けてください!』 俺『3、2、1…今度こそ…』 バシューーーン 俺『命中した!?』 ネウロイ「尾whbvふぇkjんvwれおhヴぉrhv…ピギャアァァァァァ」 坂本「駄目だ!当たったがコアまで破壊できていない!!」 エイラ「しかも、今度こそあいつがどこにいるのかばれちゃたみたいダゾ…」 サーニャ「しかも、すごい怒ってるみたい…」 ミーナ「俺さん!」 ビュン バルクホルン「よせ、行くなミーナ!敵の主砲の正面に飛び出る事になるんだぞ!」 俺(早く早く早く早く…あと9秒…) ネウロイ「ギギャアァァァァァァxx」 フィィィィィィン 宮藤「今度は俺さんに向けてあの主砲を撃つつもりなの…?俺さん!逃げて下さい!」 707 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/28(木) 04 18 42.45 ID e/ttCGpk0 俺(駄目だ…せっかくここから2回撃って調整した事で、今度こそ確実にコアを撃ちぬけるんだ…今ここで動いたらこの2発が無駄になる) 俺「あと7、6…クソ!向こうのほうが早い!」 ネウロイ「ギシャアアアアアアアア」 バシューン 俺「ま、まにあわな…い。クッ」 ミーナ「させない!!」 バアシィィィン 俺「ちゅ、中佐!!」 バルクホルン『よせ、ミーナ!そんな強力な攻撃お前じゃ防ぎきれない!』 ミーナ(お、重い…でも) ミーナ(か、完全に防げなくてもいい…俺さんから攻撃を逸らすか…かなんとか発射まで時間が稼げれば) ミーナ「私は…あなたを…絶対死なせたりなんかしないわ!!」 坂本「俺!まだか!」 俺『よし!…撃てます!みんな避けて!!』 俺「いけえええええぇぇぇぇぇぇぇ!!」 バシューン ミーナ(もう…だめ…)バリン ハルトマン「あっミーナのシールドが!」 708 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/28(木) 04 23 38.45 ID e/ttCGpk0 ミーナ「きゃああああ」 俺「ミーナ!」 バギュン ネウロイ「オアhフsダアhvフィpsdjングゥhg…ギイャアアアァァァァ…」 坂本「やったぞ!コアに命中した!」 バルクホルン「しかし…ミーナが…」 ― 俺「ミーナ!くそ!とにかく外に」 バシュン…たったったっ… 俺「ミーナ!しっかりしろ!」 ミーナ「うっ…大丈夫よ…ビームは何とかそらしたから直撃してはいないわ…」 俺「だけど、腕から血が!」 ミーナ「大丈夫よ…これくらい」 ―皆が到着 ペリーヌ「中佐!大丈夫ですの?!」 ハルトマン「うん…命にかかわる程の怪我では無いみたい」 バルクホルン「だが自力での帰還は…無理そうだな」 710 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/28(木) 04 29 01.66 ID e/ttCGpk0 俺「…俺が運びます。この機体の手に乗せて行けば横にしたまま運べますから」 宮藤「俺さん!私も乗せてください!移動しながら治療します!」 俺(何であんな無茶したんだ…この人は…) 基地に到着― 整備長「おーどうだった?撃ってみた感想聞かせてくれよ!」 俺「すまん!整備長!」 ダダダダダダダ(整備長の横を駆け抜ける音 俺「とにかくはやく中佐を医務室に!」 整備長「…若いってのはいいねぇ」 医務室前― 軍医「もう大丈夫です。一見出血も激しく見えましたが、宮藤軍曹の治癒魔法で傷はほとんど閉じて出血も止まっていました」 軍医「ただ、出血に伴う体力低下が懸念されますので二、三日は安静にしていただかないといけませんが、もう面会していただいてかまいませんよ」 坂本「…だそうだ」 シャーリー「はやく行ってやれよ」 712 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/28(木) 04 34 49.34 ID e/ttCGpk0 バルクホルン「今日の功労者はお前とミーナだからな、お前に一番乗りは譲ってやる、とっとと入れ」 俺「えっえっ?俺?」 ハルトマン&エイラ「早く入りなって!&とっととはいれってんだヨ!」ゲシ 俺「うぼぁー」 バターン ミーナ「お、俺さん…?」 俺「あっ…」 俺(あ、あいつら…後ろから人を蹴飛ばして無理矢理入室させやがって…いってぇ…) ― 俺「全く…人に無理するなって言っておいて自分はとんでもない無理するんですから…中佐は」 ミーナ「心配かけたわね…でも私はいいのよ…」 俺「いいわけ無いでしょうが」 ミーナ「えっ!?」 俺「雇い主がいなくなったら俺は野垂れ死にですよ」 俺「…その、だから…心配…させないで下さい…俺は中佐がいなくなったら困ります…」 ぎゅ…(中佐の手を握る俺) ミーナ「…えっ…お、俺さん?」/// 713 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/28(木) 04 40 41.49 ID e/ttCGpk0 俺「…俺が寝込んでた時、中佐はこうしてくれました。あの時は…過敏な神経が治まってすごく…安心できたんです。だから…俺も」 ミーナ「…あ、ありがとう…」/// ミーナ「…でも、あなたって戦闘中はずいぶん雰囲気が変わるのね」 俺「昔の癖で…あんまり他の仲間と一緒に作戦行動したことないんでつい。上官に対してのものでは無いですね、治します」 ミーナ「いいえ、怒ってるわけじゃないの。その…あの時のあなたはとても頼りがいがあったわ…あっちが素なの?」 俺「まぁ、そうですね」 ミーナ「…これから二人だけで話す時は、あなたの素のほうの態度でいいわ。私とあなたはあくまで雇い雇われ…軍人としての私たちの関係は紙の上だけなんだから」 俺「…中佐がそう言うんだったら、そうします」 ミーナ「…」 俺「どうしました?」 ミーナ「今も、私達二人だけよ?」ニコッ 715 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/28(木) 04 45 44.71 ID e/ttCGpk0 俺「い、いまからですか…?」 ミーナ「…」じ~ 俺「…わ、わかった!これからはそう…するよ…中佐」 ミーナ「…」じ~ 俺「ま、まだ何かあるのか…」 ミーナ「あなた…戦闘の最後の方では私のこと名前で呼んでたわよね?」ニコッ 俺「あっ…」 ミーナ「階級で私を呼ぶなんて、まさに軍人の鑑よね。いつからあなたは名実ともに軍人になったのかしら?傭兵さん?」 俺「う~…これからは、二人の時はちゃんと中佐じゃなくてミ、ミーナって呼ぶから…もうゆるしてくれ」/// ミーナ「どうしてそんなに赤くなってるのよ」 俺「い、今までといきなり呼び方かえようとしたら、なんか急に恥ずかしくなったんだよ。これでいいんだろ?」/// ミーナ「いいわ。許してあげる。ふふふふ…」 俺「は、ははははは」 716 :624ストライくレイヴン[sage]:2010/10/28(木) 04 47 26.78 ID e/ttCGpk0 医務室の扉の前にて― 全員ドアに耳をあてながら小声で… シャーリー「おい!どうだ中の様子は?」 バルクホルン「いまいち聞きとれんが、笑ってるし悪い雰囲気じゃなさそうだぞ」 宮藤「うーん…リーネちゃんはどう?」 リーネ「私もいまいち…でも二人ともいい雰囲気みたいじゃない?」 ペリーヌ「ま、まったくあなたちったらデリカシーが無いですわよ!」 エイラ「お前だって扉に耳あてて興味津々じゃねーカヨ」 ハルトマン「サーニャの魔法で、中の声聞き取れないの?」 サーニャ「聞こえてますけど、プライバシーにかかわることなので話せません」/// ルッキーニ「じぇんじぇんきこえないよー」 坂本「まったくお前らときたら…少しはそっとしておいてやれんのか」 全員『魔眼使って堂々と覗いてるお前がゆーなっ!!』 ストライくレイヴン9へ続く